
英会話でよく出てくるフレーズ
「What’s the matter with you?」 と 「What’s wrong with you?」。
どちらも学校では「どうしたの?」と習いますが、
実際の会話ではニュアンスや使われ方に違いがあります。
この記事では、
「相手を心配して聞く“どうしたの?”」と「相手を責める“何やってんの?”」の違いを軸に、
使い分けを感覚レベルでつかめるように整理していきます。
結論:使い分けた方が安全。特に「怒り・非難」のニュアンスに注意
結論から言うと、
- What’s the matter with you?
→ 基本は「何かあったの?」「具合悪いの?」という心配寄り
→ ただし、言い方次第でイラッとしたニュアンスにもなりうる - What’s wrong with you?
→ 「一体どうしたんだよ」「何考えてるの?」という非難・怒り・あきれた感じが出やすい
どちらも文法的には「〜に何か問題がある」という構造ですが、日常会話では “What’s wrong with you?” の方がキツく聞こえやすいため、「優しく心配したい場面」では、むやみに使わない方が無難です。
解説:それぞれの基本イメージ
「What’s the matter with you?」のニュアンス
matter は「問題・困りごと・具合の悪さ」といった意味を持つ単語です。
そのため、
What’s the matter with you?
は直訳すると「あなたにどんな問題が起きているの?」というイメージになります。
心配しているときの使い方
- 相手が元気なさそう
- いつもと様子が違う
- 体調が悪そう
こんなときに、優しく聞く「どうしたの?」として使われます。
You look pale.
What’s the matter with you?
顔色悪いよ。どうしたの?
声のトーンや表情が柔らかければ、相手を気遣うフレーズとして自然です。
ただし、言い方次第で「イラッと」もあり
一方で、強い口調で言えば、
What’s the matter with you?!
は「何やってんだよ!」のような、イラ立ち・不満をぶつける表現にもなります。つまり、言葉そのものよりも「声のトーン」と「状況」で意味が変わるタイプのフレーズです。
「What’s wrong with you?」のニュアンス
wrong は「間違っている」「おかしい」「正常じゃない」という意味。
そのため、
What’s wrong with you?
は直訳すると、「あなたは何がおかしいの?」という、かなりストレートな表現になります。
非難・あきれ・怒りがにじみやすい
日常会話では、次のような場面でよく使われます。
- 相手が非常識な行動をした
- 失礼なことを言った
- 危険なことをした
- 「ちょっとそれはないでしょ」という行動をした
You pushed him for no reason.
What’s wrong with you?
(理由もなく彼を突き飛ばしたじゃないか。何考えてるんだよ?)
このように、「お前、どうかしてるんじゃないの?」というニュアンスが強く出ることが多いです。
もちろん、文脈やトーンによっては「大丈夫?どこか悪いの?」という心配寄りにも使えますが、
日本人が想像する「優しいどうしたの?」よりも、一段トゲがある表現だと考えておくと安全です。
比較表:ニュアンスの違いを整理
| 表現 | 直訳イメージ | 主なニュアンス | 使われやすい場面 |
|---|---|---|---|
| What’s the matter with you? | 何か問題が起きているの? | 心配寄り(トーン次第で不満もあり) | 体調不良・落ち込み・様子がおかしいとき |
| What’s wrong with you? | 何がおかしいの? | 非難・あきれ・怒りが出やすい | 非常識な行動・失礼な言動へのツッコミ |
どちらを選ぶべき?
優しく「どうしたの?」と聞きたいとき
- おすすめ:What’s the matter with you?
相手が落ち込んでいる、元気がない、体調が悪そうなど、相手を気遣う気持ちがメインのときはこちらが無難です。
さらに柔らかくしたいなら:
- Is something wrong?
- Are you okay?
などもよく使われる、優しい「どうしたの?」系フレーズです。
相手の行動に「ちょっとそれはおかしい」と言いたいとき
- おすすめ:What’s wrong with you?
ただし、これはかなり強めのツッコミになることも多いので、親しい間柄・冗談のノリ・本気で怒っているときなど、使う場面は慎重に選んだ方がいい表現です。
まとめ
最後にポイントを整理します。
同じ「どうしたの?」でも、刺さり方が違う。
- 両方とも「どうしたの?」と訳されるが、ニュアンスは違う
- What’s the matter with you?
- 基本は「何かあったの?」「具合悪いの?」という心配寄り
- ただし、強い口調だと不満・イラ立ちにもなる
- What’s wrong with you?
- 「何考えてるの?」「お前おかしいんじゃないの?」という
非難・あきれ・怒りのニュアンスが強め
- 「何考えてるの?」「お前おかしいんじゃないの?」という
- 優しく聞きたいなら
→ What’s the matter with you? / Are you okay? / Is something wrong? などが安全 - 相手の非常識な行動にツッコミたいときは
→ What’s wrong with you? もありだが、かなりキツく聞こえる可能性あり

同じ「どうしたの?」でも、相手との関係性・場面・感情の温度によって、
選ぶフレーズは変わります。
「とりあえずどっちでもいい」ではなく、“どんな気持ちで” その一言を投げるのかを意識して、英語の「どうしたの?」を使い分けていきたいですね。



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