
文の後半にある節を後ろから「~の時」と訳すと変な感じになってしまうんだけど、どう訳したらいいんだろう?
訳し方のパターンがあったら教えてください!

<回答>
She was ready to take the picture when she heard “Mommy.”
一見シンプルですが、「ready to ~」「when 節の時間関係」など、英文法の大事なポイントがギュッと詰まっています。この記事では、自然な和訳から始めて、文構造を丁寧に分解し、「なぜ when を使っているのか」を日本語の感覚と結びつけて解説していきます。
結論
まず、自然な和訳は次のようになります。
彼女が写真を撮ろうとしたちょうどそのとき、「ママ」という声が聞こえた。
結論から言うと、
- when は「〜したときに」という時間を表す接続詞
- この文では
「写真を撮る準備が整った“その瞬間”に、『Mommy』という声が聞こえた」
という「ほぼ同時に起こった二つの出来事」を結びつける役割をしています。
つまり when は「きっかけ・タイミング」を示す接着剤のような働きをしている、というのがポイントです。
解説
文構造と文法を分解して理解する。
1. 文全体の骨組み
文の構造は大きく分けてこうなります。
- 主節:She was ready to take the picture
- 従属節:when she heard “Mommy.”
when は接続詞として、
「彼女が『Mommy』と聞いたとき」
という時間を表す節(従属節)を導き、主節とつないでいます。
2. 主節「She was ready to take the picture」
2-1. be ready to ~ の意味
- She was ready to take the picture
ここでのポイントは be ready to + 動詞の原形 です。
- be ready to ~:〜する準備ができている、〜する用意が整っている
したがって直訳すると、
彼女はその写真を撮る準備ができていた
となりますが、自然な日本語にすると、
彼女は写真を撮ろうとしていた
彼女は写真を撮るところだった
といった「今まさにやろうとする直前」のニュアンスになります。
2-2. the picture の the にも注目
- the picture となっているのは、「話し手・聞き手の間でどの写真かが分かっている」、つまり 特定の一枚 を指しているからです。
物語の文脈では、たとえば「今から撮ろうとしている一枚の写真」が共有されているイメージですね。
3. 従属節「when she heard “Mommy.”」
3-1. when の基本イメージ
- when + S + V:S が V したとき
この文では、
- she heard “Mommy.”:彼女は「Mommy」という声を聞いた
なので、
when she heard “Mommy.”
彼女が「ママ」という声を聞いたとき
という時間を表す節になります。
3-2. 「Mommy.」の扱い
“Mommy.” はセリフなので、
誰かが「Mommy.(ママ)」と呼んだ声を彼女が聞いた
という状況です。
日本語では、
- 「ママ」という声を聞いたとき
- 「ママ」と呼ぶ声が聞こえたとき
などと訳すと自然です。
4. なぜ when を使っているのか?
ここが今回の一番のテーマですね。
4-1. 二つの出来事の「タイミング」を結ぶ when
文中には二つの出来事があります。
- She was ready to take the picture.
彼女は写真を撮ろうとしていた(撮る準備ができていた) - She heard “Mommy.”
「ママ」という声が聞こえた
when は、この二つを
「写真を撮ろうとした“そのとき”に、声が聞こえた」
という 時間的な重なり・きっかけ として結びつけています。
4-2. after や before ではダメなのか?
もし
- after she heard “Mommy.”(彼女が「ママ」と聞いたあとで)
- before she heard “Mommy.”(彼女が「ママ」と聞く前に)
のようにすると、出来事の順番がはっきり「前後」に分かれます。
しかし、この文が描きたいのは、
- 「写真を撮ろうとした、その瞬間に」
- 「ちょうどそのタイミングで」
という ほぼ同時の出来事 です。
そのため、時間の重なり・きっかけを自然に表せる when が選ばれている と考えるとスッキリします。
4-3. when のニュアンス:きっかけ・予期せぬ出来事
この文の when には、
- 「そのとき、思いがけず〜が起こった」
という きっかけ・予期せぬ出来事 のニュアンスも含まれています。
日本語にすると、
- ちょうどそのとき
- まさにそのとき
- すると
などの語感が近いです。
彼女が写真を撮ろうとしたちょうどそのとき、「ママ」という声が聞こえた。
と訳すと、その「タイミングのドラマ」がきれいに再現できます。
5. 時制のポイント:どちらも過去形なのに「前後」が分かる理由
文中の動詞はどちらも 過去形 です。
- was ready
- heard
それでも、ネイティブは文脈から、
- 「写真を撮ろうとしたタイミング」と
- 「声が聞こえたタイミング」
がほぼ同時であることを自然に読み取ります。
これは、
- when 節が「主節のタイミング」を説明している
- という構造が英語の中で定着しているからです。
暗記用例文10
すべて 「Aしようとしたその瞬間、Bが起きた」 という時間的重なりを表す構造になっています。
- She was about to open the door when she heard someone knocking.
彼女がドアを開けようとしたそのとき、誰かがノックする音が聞こえた。 - He was getting ready to leave the house when his phone rang.
彼が家を出ようと準備していたそのとき、電話が鳴った。 - I was starting to eat my lunch when my boss called me.
私が昼食を食べ始めようとしたそのとき、上司から電話がかかってきた。 - They were about to cross the street when the light suddenly changed.
彼らが道路を渡ろうとしたそのとき、信号が突然変わった。 - She was ready to take a shower when she realized she had no towels.
彼女がシャワーを浴びようとしたそのとき、タオルがないことに気づいた。 - We were about to start the meeting when the power went out.
私たちが会議を始めようとしたそのとき、停電した。 - He was getting ready to go to bed when he remembered his homework.
彼が寝ようとしたそのとき、宿題を思い出した。 - I was about to send the email when I noticed a mistake.
メールを送ろうとしたそのとき、ミスに気づいた。 - She was ready to take a picture of the sunset when a cloud covered the sky.
彼女が夕日を撮ろうとしたそのとき、雲が空を覆った。 - They were about to start the game when it began to rain.
彼らが試合を始めようとしたそのとき、雨が降り始めた。
例文の共通ポイント
- 主節(A):〜しようとしていた、準備ができていた
- when節(B):その瞬間に別の出来事が起きた
- when は「時間の一致・きっかけ」を表す
- 日本語では「ちょうどそのとき」「すると」が自然な訳になる
この構造は物語や会話で非常によく使われ、**「予期せぬ出来事が起きた瞬間」**を描くのに最適です。
まとめ
最後に、ポイントを整理します。日本語の感覚と結びつけて覚える。

英語の when は、単なる「〜のとき」ではなく、「その瞬間に起きた出来事」や「きっかけ」まで含めて描ける便利な接続詞です。
この感覚をつかんでおくと、物語文や会話の英文がぐっと立体的に読めるようになります。


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