
英語学習をしていると、
We did some shopping at a department store.
のように、ふと「この some は何者?」と引っかかる表現に出会います。
直訳すれば「私たちはデパートでいくらかの買い物をした」ですが、日本語にはあえて訳さないことも多いですよね。
この記事では、
- なぜ some がついているのか
- some を抜いても文法的にOKなのか
- こうした some を「自由に使える」ようになるコツ
を、ニュアンス重視で丁寧に解説していきます。
結論
先に結論からまとめると、次のようになります。
- この some は「少し・いくつか・ちょっとした」という“あいまいな量”を表す
- We did some shopping. は「ちょっと買い物をした」という自然な決まり文句に近い表現
- We did shopping. は文法的には通じるが、ネイティブにはかなり不自然
- 「do some shopping」というチャンク(ひとかたまり)で覚えるのが一番の近道
つまり、この some は「意味が薄いから要らない」のではなく、“自然な英語らしさ” を作っている重要な一語なんです。
some があるとき・ないときのニュアンスの違い
some の基本イメージ:「はっきり数えない、ほどよい量」
まず、some のコアイメージはこれです。
- はっきり数えない、ほどよい量
例:
- I bought some apples.
→ 何個かリンゴを買った(3個かもしれないし5個かもしれない) - I need some help.
→ ちょっと手伝ってほしい
この「量をぼかす」「ふんわり言う」感じが、
shopping の前につく some にもそのまま生きています。
do some shopping のニュアンス
We did some shopping at a department store.
ここでの some は、
- 「ちょっと買い物をした」「いろいろ少し見て回った」
- 「大量に爆買いした」わけではなく、
「用事を済ませたり、必要なものをいくつか買った」くらいの軽さ
という雰囲気を出しています。
さらに重要なのは、
do some shopping は、ネイティブがよく使う自然な決まり文句
だということです。
- do some shopping
→ 「買い物をする」という行為そのものにフォーカス - go shopping
→ 「買い物に行く」という“出かける動き”にフォーカス
比較表:go shopping と do some shopping
| 表現 | 直訳イメージ | ニュアンス |
|---|---|---|
| go shopping | 買い物に行く | 出かける行為に焦点 |
| do some shopping | いくらか買い物をする | 買い物という行為そのものに焦点、「ちょっと」感 |
どちらもよく使われますが、do shopping のように some を抜くと、「言えなくはないけど、ネイティブはほぼ言わない」不自然な表現になります。
some を抜いても間違いではないのか?
質問の核心に戻りましょう。
We did some shopping at a department store.
→ some を抜いて
We did shopping at a department store.
は間違い?
- 文法的には「完全な誤り」とまでは言えない
- しかし、自然な英語としてはかなり不自然で、ネイティブはまず言わない表現です。
理由はシンプルで、
- do + some + 名詞
が「活動」を表す定番パターンになっているからです。
例:
- do some shopping(買い物をする)
- do some reading(読書をする)
- do some cleaning(掃除をする)
- do some thinking(少し考える)
このパターンでは、some が「ちょっとした〜」「ある程度の〜」という
自然な量感を作る“クッション”の役割を果たしています。
そのため、
- We did some shopping.
→ すごく自然でよく聞く表現 - We did shopping.
→ 理屈上は通じるが、教科書英語っぽくて不自然
という差が生まれます。
some を自由に使えるようになるためのコツ
① 文法からではなく「チャンク」で覚える
まず一番の近道は、some を「文法用語」ではなく、フレーズごとの “塊(チャンク)” として覚えることです。
- do some shopping
- do some reading
- do some cleaning
- have some coffee
- get some rest
こうした表現を「some = いくつかの…」と逐一訳すのではなく、
- 「ちょっと〜する」くらいの軽いノリを出す言葉
として、丸ごとインプットしてしまうのがおすすめです。
② 「量をぼかす日本語」を意識して対応させる
日本語でも、よくこんな言い方をしますよね。
- 「ちょっと買い物してきた」
- 「少し本を読んだ」
- 「ちょっと掃除した」
これを英語にするときに、
- 「 “ちょっと” = some を足すイメージ」
で考えると、感覚がつかみやすくなります。
例:
- ちょっと買い物してきた。
→ I did some shopping. - 少し本を読んだ。
→ I did some reading. - ちょっと掃除した。
→ I did some cleaning.
③ 自分の生活に合わせて「my 定番フレーズ」を作る
最後に、some を自分の言葉として定着させるには、自分の生活シーンに合わせたフレーズを作ってしまうのが効果的です。
例えば:
- I did some shopping after work.
仕事帰りにちょっと買い物した。 - We did some shopping in Shibuya yesterday.
昨日、渋谷で少し買い物した。 - I need to do some shopping this weekend.
今週末はちょっと買い物しないと。
こうした文をノートやメモアプリにストックして、「some を入れると英語がこなれる」感覚を身体に覚えさせていくのが一番の近道です。
まとめ

「some は訳せないから要らない」のではなく、“英語らしい自然さ”を作るための、小さくて大事な一語。この感覚を押さえておくと、表現の幅がぐっと広がります。



コメント