
「There is a tall building in the office area of Tokyo.」
この英文を見て、「of Tokyo を in Tokyo にしてもいいのでは?」「そもそも of と in はどう使い分けるの?」と感じた方は多いと思います。
前置詞は意味そのものよりも「ニュアンス」や「関係性」を表すので、日本語訳だけ追いかけるとモヤモヤしがちです。
この記事では、
- of Tokyo と in Tokyo の違い
- どんなときに of / in を選ぶと自然になるのか
を、例文とイメージ図を交えながら整理していきます。
結論
先に結論です。文法的にはどちらも可能だが、「視点」と「関係性」が変わります。

- in Tokyo:
**「場所としての東京の中にある」**という、単純な位置・場所を表す。 - of Tokyo:
**「東京に属する・東京を構成する一部である」**という、所属・一部関係を表す。
質問の文
There is a tall building in the office area of Tokyo.
は、
東京のオフィス街(=東京という都市を構成する一部)に高いビルがある。
というイメージです。
もし of Tokyo を in Tokyo に変えると、
There is a tall building in the office area in Tokyo.
となり、意味としては通じますが、
- 「東京の中にあるオフィスエリア」という単なる場所情報に焦点が移り、「東京のオフィス街」という“東京の一部”という感じはやや薄れます。
解説:of と in の基本イメージ
of:所属・一部・性質を表す前置詞
of はとても意味が広い前置詞ですが、今回のポイントはこの2つです。
- 所属・所有:Tokyo’s office area = the office area of Tokyo
- 全体と一部の関係:a part of Tokyo(東京の一部)
「office area of Tokyo」は、“Tokyo に属するオフィスエリア”=“東京のオフィス街”
という「全体(Tokyo)と一部(office area)」の関係を表しています。
例

- the center of Tokyo
東京の中心部(東京という都市の中心という一部) - a suburb of Tokyo
東京の郊外(東京に属する郊外)
ここでの of は、「東京という大きなまとまりの一部として、そのエリアを見ている」という視点を表している、と考えると理解しやすくなります。
in:場所・内部に「位置している」ことを表す前置詞
一方 in は、
「〜の中にある」「〜という場所に位置している」
という、純粋な場所情報を表します。
例
- I live in Tokyo.
東京に住んでいる。 - There are many offices in Tokyo.
東京にはたくさんのオフィスがある。 - There is a tall building in the office area.
そのオフィス街には高いビルがある。
ここでは、「東京」という箱の中に住んでいる、「オフィス街」というエリアの中にビルがある、という位置関係だけを示しています。
「of Tokyo」と「in Tokyo」のニュアンス比較
表現の違いをざっくり整理
| 表現 | 直訳イメージ | ニュアンスのポイント |
|---|---|---|
| office area of Tokyo | 東京のオフィスエリア(東京の一部) | 東京に属する“エリア”として見ている |
| office area in Tokyo | 東京にあるオフィスエリア | 東京という場所の中にあるエリア、として見ている |
どちらも「東京にあるオフィス街」と訳せますが、
- of:東京という都市の構造の一部としてのオフィス街
- in:東京という場所の中にあるオフィス街の一つ
という、視点の違いがあるイメージです。
質問文の英文はどう考える?
There is a tall building in the office area of Tokyo.
この文は、
「東京のオフィス街に高いビルがある」
という意味で自然な英文です。

- in the office area:オフィス街というエリアの中に
- of Tokyo:そのオフィス街は「東京に属する一部」である
という二段構えになっています。
in Tokyo に変えたらダメ?
There is a tall building in the office area in Tokyo.
これも文法的には間違いではありません。
ただしニュアンスとしては、
- 「東京にあるオフィスエリアの中に高いビルがある」
という、場所情報を淡々と述べている感じになります。
「東京のオフィス街」という“東京の一部”というまとまり感を出したいなら、of Tokyo の方がしっくりきます。
使い分けの実践的なコツ
1. 「〜の一部」「〜に属する」と言いたいなら of
- the office area of Tokyo
- the center of London
- a suburb of Osaka
→ 都市の構造の一部として、そのエリアを捉えたいとき
2. 「〜にある」「〜の中にある」と言いたいなら in
- in Tokyo / in Osaka / in New York
- in the office area / in the city center
→ 単に場所・位置を言いたいとき
3. of と in が両方ありうるパターン

- the center of Tokyo / in the center of Tokyo
- 「東京の中心部」という一部として言うなら of
- 「東京の中心部に(位置して)」と言うなら in
このように、
「その名詞を“全体の一部”として見ているか、“場所”として見ているか」
を意識すると、of と in の選択がかなりクリアになります。
まとめ
- of Tokyo:
- 「東京に属する」「東京の一部である」という関係を表す
- office area of Tokyo = 東京のオフィス街(東京という都市の一部)
- in Tokyo:
- 「東京という場所の中にある」という位置を表す
- office area in Tokyo = 東京にあるオフィスエリア
質問の文
There is a tall building in the office area of Tokyo.
は、
「東京のオフィス街に高いビルがある」という意味で自然な英文です。
in Tokyo に変えると文法的にはOKですが、「東京の一部としてのオフィス街」というニュアンスはやや弱くなります。

前置詞は「正解・不正解」だけでなく、話し手が世界をどう切り取っているかを表す道具です。
「場所として見ているのか」「全体の一部として見ているのか」という視点を意識しながら、of と in を選び分けてみてください。


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