
英語学習者がよく迷うポイントのひとつが、「使役動詞」の使い分けです。
とくに let / make / have はどれも「〜させる」と訳されるため、日本語だけを頼りにしていると混乱しがちです。
今回の例文は:
She will let Takeshi know if she is free on Sunday.
この let を make に変えてもよいのか?という質問ですが、ここには「使役動詞の本質的な違い」がギュッと詰まっています。
結論:この文は make に変えてはいけない
結論から言うと、
She will let Takeshi know if she is free on Sunday.
の let を

She will make Takeshi know if she is free on Sunday.
のように make に変えるのは不自然で、基本的に誤りと考えてよいです。
- let A know (A に知らせる/A に知らせておく)
- make A know (自然な英語ではほぼ使われない(意味的にも不自然))
この文の let は「許可」の let ではなく、「情報を相手に届かせる」という決まり文句的な表現 let someone know の一部です。
ここを make に変えてしまうと、「無理やり分からせる・悟らせる」といったニュアンスになり、文脈に合いません。
解説:let / make / have のコアイメージ
使役動詞のざっくりイメージ
まずは3つの動詞の「コアの意味」を整理しておきましょう。
| 動詞 | コアの意味 | 日本語イメージ | 典型パターン |
|---|---|---|---|
| let | 許可する・そのまま起こるのを「許す」 | 〜させておく/〜させてあげる | let + 人 + 動詞の原形 |
| make | 強制する・結果として〜させる | 無理やり〜させる | make + 人 + 動詞の原形 |
| have | 手配する・依頼して〜してもらう | 〜してもらう/〜させる | have + 人 + 動詞の原形 |
let:相手に「させておく」
- let him go (彼を行かせておく/行かせてあげる)
- let me know (私に知らせてね(=知らせる機会を与えて、情報をこちらに届かせて))
ここで重要なのは、let は「相手の行動を許可する・受け入れる」イメージだということです。
make:相手を「無理やり動かす」
- make him go (彼を行かせる(行きたくなくても行かせる))
- make him do his homework (彼に宿題をさせる(強制的に))
make は「相手の意思に関係なく、結果としてそうさせる」というニュアンスが強く、強制感があります。
have:相手に「やってもらう」
- have him go (彼に行ってもらう)
- have him call me (彼に私に電話させる/電話してもらう)
have は「依頼・指示・手配」のイメージで、ビジネス英語でもよく使われます。
「let someone know」はセットで覚えるべき表現
let someone know の意味とニュアンス
let + 人 + know
は、「人に知らせる」「人に伝えておく」という非常に頻出の表現です。
- Let me know if you need any help. (何か助けが必要なら教えてね。)
- I’ll let you know the result. (結果をお知らせします。)
ここでの let は、「情報が相手に届くようにする」という決まり文句的な使い方で、直訳の「〜させる」よりも、「知らせる/伝える」と自然に訳した方がしっくりきます。
なぜ make にできないのか?
make someone know とすると、「相手に無理やり分からせる・悟らせる」といった、かなり不自然な表現になります。日常会話やビジネスメールで使うことはまずありません。
- × She will make Takeshi know if she is free on Sunday.
→「彼女は、日曜に暇かどうかを武に無理やり分からせる」ような、意味不明なニュアンス。

この文で言いたいのは、「彼女が日曜に空いているなら、武に知らせる」という、ごく普通の「連絡します」という意味です。
そのため、自然な英語はあくまで:
She will let Takeshi know if she is free on Sunday.
となります。
使い分けの実践的なコツ
1. 「許可」や「情報を伝える」なら let
- Let him go. (行かせてあげて。)
- Let me know tomorrow. (明日教えて。)
とくに let me know / let us know / let him know は「〜に知らせてね」という定番フレーズとして丸ごと覚えるのがおすすめです。
2. 「強制的にさせる」なら make
- My boss made me work on Sunday. (上司は私に日曜も働かせた。)
- The movie made me cry. (その映画は私を泣かせた。(=思わず泣いてしまった))。

人だけでなく「物・出来事」が主語になり、「〜させた(結果そうなった)」という意味でもよく使われます。
3. 「依頼・手配してやってもらう」なら have
- I’ll have him call you. (彼にあなたに電話させます(電話するように言っておきます))。
- I had the mechanic check my car. (整備士に車を見てもらった。)
ビジネスメールなどで「〜してもらいます」「〜させます」と丁寧に言いたいときに便利です。
まとめ
最後にポイントを整理します。let / make / have は「日本語訳」より「コアのイメージ」で覚える。



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